
「10万円以下で仕込むペロブスカイト太陽電池2銘柄」の株価データを検証してみた
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タダシ
編集長のタダシです。 『10万円以下で仕込むペロブスカイト太陽電池2銘柄』、気になりますよね。 書かれている数字を、公開データと一緒に確かめましょう。
結論:紹介されている2銘柄のうち、フジプレアムの数字はほぼ一致。ですがエヌ・ピー・シーの株価「832円前後」は、記事が時点とする日の終値とも一致しません。 記事末尾の無料LINE配信も、既報の通り運営情報は確認できないままです。
テーマ株の記事そのものが悪い、という話ではありません。 ただ、「時点」と書かれた数字が、その日の公開データと本当に一致するかは、読者側で確認できます。 本文では、①フジプレアム ②エヌ・ピー・シー ③記事末尾の誘導、の3つに分けて見ていきます。
結論を先に置きます
話題にするのは、株情報サイト「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)が2026年7月2日に公開した記事『10万円以下で仕込む「ペロブスカイト太陽電池」2銘柄』です。 フジプレアム(4237)とエヌ・ピー・シー(6255)の2銘柄を、株価・PER・PBR・時価総額つきで紹介しています。 まず結論から。 ① フジプレアムの数字(株価344円前後、PER約34倍、PBR約1.3倍、時価総額約102億円)は、Yahoo!ファイナンスの公開データとほぼ一致 しました。 ② 一方でエヌ・ピー・シーの数字(株価832円前後、PER約33倍、PBR約1.7倍、時価総額約183億円)は、記事が「時点」とする2026年7月2日の実際の終値(733円)とも、確認時点の実勢(747円前後)とも一致しません。 ③ 記事の締めは、無料LINE配信『先読みテンバガーナビ』への登録誘導です。この誘導構造自体は、別記事で既に調べたとおり、運営会社・金融商品取引業の登録は確認できません。 どの銘柄も実在の上場企業で、記事を「詐欺」と断定するものではありません。 ですが、「時点」と明記された数字は、公開データで照合できるというのが本記事の要点です。

タダシ
結論だけ先に言うと、僕なら記事の数字を読んだ後、必ず証券会社のサイトで一致するか見ます。 特に「〇〇円前後」という表現は、その場で照合できます。
POINT
この記事自身も「最新情報の確認」を呼びかけています
3つに分けて見る
「テーマ株の紹介記事」と聞くと、銘柄選び自体の当たり外れに目が行きがちです。 ですが今回は 銘柄の良し悪しではなく、記事内の数字が公開データと一致するか を、1つずつ確認します。
| 見る切り口 | 記事の記載 | 公開データとの一致 |
|---|---|---|
| ① フジプレアム | 344円前後/PER約34倍/PBR約1.3倍/時価総額約102億円 | 一致 |
| ② エヌ・ピー・シー | 832円前後/PER約33倍/PBR約1.7倍/時価総額約183億円 | 一致しない |
| ③ 記事末尾の誘導 | 無料LINE配信『先読みテンバガーナビ』 | 運営情報は確認できず(既報) |

タダシ
銘柄そのものより、書かれた数字が今その場で確認できるかを僕は見ます。 一致しない数字が1つでもあれば、他の記述にも一段慎重になります。
① フジプレアムの数字を確認する
記事はフジプレアム(4237)について、「株価目安344円前後(1単元100株で約3万4千円)」「PER約34倍/PBR約1.3倍」「時価総額約102億円」 としています。 Yahoo!ファイナンスで確認すると、次のとおりでした(データ基準日2026年7月3日)。


フジプレアム(4237)記事と公開データの比較
- 株価
- 記事:344円前後/公開データ:344円
- PER
- 記事:約34倍/公開データ:34.37倍
- PBR
- 記事:約1.3倍/公開データ:1.28倍
- 時価総額
- 記事:約102億円/公開データ:約102.47億円
この銘柄については、記事の数字は公開データとほぼ一致 しています。 次に、もう1銘柄を見ます。

タダシ
1銘柄目は問題なく一致しました。 だからこそ、次の銘柄との差が気になるところです。
1銘柄目の数字は一致しました。 ですが「テーマ株の記事だから、どの銘柄も同じように正確」とは限りません。 気になる銘柄があれば、自分でも証券会社のサイトで照合してみてください。
② エヌ・ピー・シーの数字を確認する
続いてエヌ・ピー・シー(6255)です。 記事は 「株価目安832円前後(1単元100株で約8万3千円)」「PER約33倍/PBR約1.7倍」「時価総額約183億円」 としています。 Yahoo!ファイナンスで確認すると、次のとおりでした。


エヌ・ピー・シー(6255)記事と公開データの比較
- 株価
- 記事:832円前後/公開データ:7/2終値733円、7/3高値747円・安値719円
- PER
- 記事:約33倍/公開データ:29.86倍
- PBR
- 記事:約1.7倍/公開データ:1.55倍
- 時価総額
- 記事:約183億円/公開データ:約164.7億円
記事は「本記事の株価・業績データは2026年7月2日時点で確認できた公開情報に基づく目安です」と注記しています。 ですが、その2026年7月2日の終値は733円であり、記事が示す「832円前後」とは一致しません。 確認時点(7月3日)の値幅(安値719円〜高値747円)と比べても、832円はいずれの範囲にも入りません。
注意
断定はしません。ただし確認はできます

タダシ
原因の詮索より、僕は『照合できる』という事実の方を大事にします。 記事の数字が正しいかどうかは、読者の側でも確認できるんです。
2銘柄の数字を見比べると、片方は一致し、片方はずれていました。 『この銘柄の数字、本当に合っているのかな』と気になったら、LINEで聞いてください。 一緒に公開データと照らし合わせます。
③ 記事末尾の無料LINE配信を確認する
この記事の締めくくりも、他の「今買えばいい注目株」記事と同じ型です。 『先読みテンバガーナビ』という無料LINE配信への 友だち登録 を案内しています。 バナーには「配信実績」として、5つの銘柄の値上がり率が並びます。
バナーに表示されている「配信実績」
- 銘柄
- +420%(1ヶ月)
- 銘柄B
- +280%(2週間)
- 銘柄C
- +120%(3日)
- 銘柄D
- +70%(5日)
- 銘柄E
- +85%(10日)
銘柄名が「銘柄」「銘柄B」「銘柄C」のように匿名化されており、いつ・どの株で・どんな条件の値上がり率なのかは、バナー自体からは確認できません。 消費者庁は、実際よりも著しく優良であるように見せる表示を「優良誤認表示」として問題視しています。 個別の売買タイミングや値上がり実績を対価を得て継続的に助言するなら、原則として金融商品取引法上の「投資助言・代理業」の登録が必要です。 『先読みテンバガーナビ』について、この登録は確認できませんでした。
同じ「今買えばいい注目株」から『先読みテンバガーナビ』へ誘導する構造は、別の記事『10万円で大化け期待株」記事を鵜呑みにする前に』で既に詳しく調べています。 そこでも、運営会社名や金融商品取引業の登録は確認できず、金融庁の無登録業者リストにも該当は見当たりませんでした。 金融庁自身、この点をこう注記しています。
「掲載されている無登録業者は、警告書の発出を行った時点で無登録営業を行っていることが確認できた者に限られています。そのため、掲載されていない者でも、無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得ますのでご注意ください。」
— 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」

タダシ
『リストに載っていないから安全』ではありません。 無料の配信でも、登録を確認する手間は省かないでください。
POINT
分析マン的メモ
テーマ株記事を読むときのチェック
- 「〇〇円前後」「時点」と書かれた数字は、その日の終値と一致するか証券会社のサイトで確認する
- PER・PBR・時価総額も、Yahoo!ファイナンス等の公開データと突き合わせる
- 記事末尾が無料LINE配信やランキングへの誘導で終わっていないか確認する
- 配信元の運営会社名・金融商品取引業の登録の有無を確認する
- 「配信実績+○%」の表示は、銘柄名・期間・前提条件が明示されているかを見る
ヒント
1つでも確認できなければ
まとめ
| 項目 | 確認できたこと | 確認できなかったこと |
|---|---|---|
| ① フジプレアムの数字 | 株価・PER・PBR・時価総額とも公開データと一致 | ― |
| ② エヌ・ピー・シーの数字 | 公開データ自体は取得可能 | 記事の「832円前後」等との一致 |
| ③ 記事末尾の誘導 | 無料LINE配信への登録導線があること | 配信元の運営会社名・投資助言業の登録 |
フジプレアムとエヌ・ピー・シーは、どちらも実在する東証上場企業です。 そのうえで、記事内の数字がすべて同じ精度とは限らないことが、今回の確認で分かりました。 『先読みテンバガーナビ』への登録導線も含めて、書かれている数字・誘導先は、読む側でも照合できます。 その一手間を、記事を読んだその場でかけてみてください。

タダシ
テーマ株の記事は、銘柄選びのヒントにはなります。 でも数字の正確さと、誘導先の安全さは、また別の話として僕は確認します。
POINT
「この銘柄情報、数字が合ってる?」と思ったら
【結局のところ、安全?危険?】編集部の本音
「で、結局この案件って、申し込んでいいの? ダメなの?」 ここまで読んでくれた方が一番知りたいのは、たぶんこの一点だと思います。 気持ちは、すごく分かります。 編集部としては、公的記録・契約条件・SNSの体験談まで、ひと通り目を通したうえで、「自分の家族や友人から相談を受けたら、どう答えるか」の答えはちゃんと持っています。 ただ、ネット上の記事は誰でも読めるので、踏み込んだ判断材料は本記事には書ききっていません。 もう一歩踏み込んだ話は、LINEで個別にお返事しています。
警告
ちなみに、知っておいてほしいこと

ヒント
編集長タダシより

